Kaishu Shito Blog

20代の指針

半年前に20歳になった。

この半年間、自分のキャリアについて考える中で、今後の指針となるnoteを作成することにした。

これは自分自身へのメッセージであり、今後、内容を変えてもOK。

自分がどうしたら良いかわからなくなった時、迷いや不安を感じた時、この指針を見返し、自分の方向性を確認する。

1. 積極的リスク

積極的に行動し、リスクを取る。リスクは、やらなければ後悔すること。多くの人は失敗を恐れてリスクを避けがちだが、それが将来的な後悔につながる。若く、経済的・社会的な制約が少ない今こそ、リスクを取るのに最適。

2. 初期の努力と複利の原理

キャリアの初期段階こそ、最大限の努力が必要。この時期のスキルアップや人脈形成は、複利のように時間とともに効果が増大する。初期の投資が、将来のキャリアの成功を左右する。

この時期の努力は、キャリアだけでなく自己認識と自己価値観の形成にも重要。ここで培った自己理解が、今後のキャリアの方向性を決め、真に価値あるものを見極める力になる。

3. 出会いと学びの連続

多様な人々との出会いと、継続的な学習に取り組む。キャリア初期のこの積極的な姿勢は、計り知れない価値を持つ。

人々との出会いは新たな視点をもたらし、自己成長を促進する。ただし、出会いの質にも注意を払い、自分の価値観と相性の良い人々との関係を重視する。

4. 20代のバランス感覚

休息の時間も大切だが、この時期の努力は将来に大きな見返りをもたらす。

20代は人生の基盤を作る時期。過度な努力は将来の燃え尽きにつながる可能性がある。適切なバランスを保ち、自己ケアと個人的な成長にも時間を割く。これが長期的なキャリアの成功には不可欠。

5. 忍耐と諦めのタイミング

成功への道のりには忍耐と継続が必要。批判や無関心に耐え、長期間にわたって自分のアイデアに忠実であることが成功への鍵。

ただし、忍耐は大切だが、状況を正確に評価し、継続すべきか否かを判断する能力も同様に重要。目標に向かう過程での障害は避けられないが、方向性を誤っている場合には、方針を転換する勇気も必要。

6. 内なる判断力

アイデアを放棄する決断は、外部の意見ではなく、自己の内省に基づいて行う。新しいアイデアが枯渇し、プロジェクトが停滞していると感じた時が、撤退を考えるべき時。

自己の内省は、他者の意見よりも信頼できる指標となる。しかし、自己の直感や判断力を磨くには、多様な経験と外部からのフィードバックをバランス良く取り入れることが不可欠。

7. 長期的なモチベーション

真のモチベーションは、自らの仕事への情熱、その重要性への信念、同僚への愛着から生まれる。名声や富といった外的な動機から始まることもあるが、深い使命感こそが長期的な成功へと導く。

長期的なモチベーションは内的な動機に根ざすべきだが、外的な報酬の重要性も無視できない。自分の価値観と目標の一致を常に確認し、外的な報酬に振り回されることなく、自己の使命感に従う。

そして、長期的なモチベーションは、自分の行動が世界に与える影響を理解し、それに対する責任感を持つことから生まれる。自分の仕事が生み出す価値を真に理解し、それを推進する情熱を持ち続けることが重要。

8. 一度に二つ以上の欲望を持たない

欲望とは、「欲しいものを手に入れるまで不幸でいる」という自分との契約である。欲望を抱きすぎると、人生の大きな目標を一つに絞る必要がある。

9. 選択肢の重要性

人生のどんな状況にも選択肢は必ず3つある。「変える」「受け入れる」「放っておく」。変えることができなければ、受け入れるか、放っておくしかない。

何かを変えたいが変えられない時、受け入れるのが一番難しい選択肢だ。雑念のない心は平安や雑念から生まれる。自分の現状を早く受け入れるほど、適応が早くなる。

どんなに大きな困難や失敗でも、それをポジティブに捉える訓練が重要。前向きに物事を捉えることで、時間の浪費を防ぎ、成長につながる。

10. それ自体を楽しめることを見つけ、仕事にする

アートとは、それ自体を行うことを楽しむことにほかならない。それは結果ではなく、過程そのものを楽しむことに価値がある。例えば、運動すること、料理をすること、愛することなど、人それぞれだが、それらはすべて、その瞬間に集中し、創造的なエネルギーを解放する行為である。自分がそれを行っているときに、他の目的を持たずに純粋に楽しめることを見つけよう。そして、それを仕事にしよう。

11. 幅広い選択肢と「作ること」へのこだわり

キャリアの道は一つではない。大学へ進学する、成長企業に入る、スタートアップを起こすなど、さまざまな選択肢が存在する。どれを選ぶにせよ、「モノを作ること」に強くこだわり続け、具体的な成果を形にすることを最優先したい。授業外のオープンソースプロジェクトに参加する、新たな営業プロセスを考案するなど、どんな形でも「作る」行為が自己の成長を加速させる。

ただし、自分にとって本当に価値のあるものを作ることが重要。好奇心やアイデアを形にする過程を楽しみ、自分の作るものが社会や周囲にどんな影響を与えるのかを意識しながら取り組むことで、より深い満足感と学びを得られる。

12. 一緒に働く人を見極める

どんな道を選んでも、「優れた人と共にいること」がキャリアの質を左右する。大学に進学するなら、同じプロジェクトに情熱を注げる仲間に出会う絶好の機会と捉えよう。成長企業やスタートアップに参加する場合は、周囲が自分を刺激し、高め合える環境であるかを見極める。

一緒に働く人たちの視点や価値観は、自分のキャリアや人生に大きな影響を与える。自分にとって尊敬できるメンターや仲間を得ることで、忍耐力やモチベーションを維持しやすくなる。逆に、相容れない環境に長く身を置くと、生産性だけでなく自己肯定感も大きく損なわれる可能性があるため、環境選びは慎重に行いたい。

13. 大学を活用するか、起業か、両方か

大学は、専門的な知識を習得すると同時に、才能ある仲間やメンターと出会う格好の場である。特に大学の4年間は非常に生産的であり得る一方、何もしないまま過ぎ去ってしまうと大きなリスクになる。もし大学に行くなら、授業だけでなく面白いプロジェクトに積極的に取り組み、良い出会いや学びの機会を逃さないようにする。

一方、大学をスキップして起業の道を選ぶのも、情熱を持てるアイデアがあるなら良い選択肢となる。どちらを選ぶにせよ、重要なのは「自分が本当に時間をかけてもいいと思えるテーマ」に取り組むこと。大学に通いながら起業やプロジェクトを進める「両取り」も可能であり、選択肢は常に柔軟に考えるべきだ。

14. エクイティとリスクのコントロール

会社に入る場合は、できるだけ成長可能性の高い企業を選ぶのがベスト。若く、リスクを取りやすい立場だからこそ、給与よりエクイティ(株式)や学びの機会を重視するという視点を持つと、長期的には大きなリターンを得られる可能性がある。また、スタートアップに参加するときは、そのリスクを十分に認識すると同時に、リスクヘッジとして個人的な支出を抑え、コミットメントを最小限にする工夫も大切だ。

ただし、エクイティを得ることが最終目的になってしまうと、モチベーションや行動の軸がブレやすい。自分の価値観と企業のビジョンが一致しているかを重視し、「学べる環境」かつ「自分のやりたいことに近いテーマ」であるかどうかを見定めることで、長期的な成長につなげる。

15. 失敗と学びの力

スタートアップを始めるのは、あくまで自分が「本当にやりたい」と思えるアイデアがある時だけ。失敗する可能性は高いが、失敗したスタートアップの創業経験から得られる学びは、成長企業での失敗よりも大きいかもしれない。失敗のプロセスそのものが、自分の判断力や忍耐力、チームビルディング能力を飛躍的に高める機会となる。

失敗が確実視されることを恐れて行動を起こさないことこそ、大きなリスクにつながる。重要なのは、「自分が目指す道に立ち続ける」こと。失敗や挫折は、その道にいる限り必ず訪れるが、一度でも正解を掴めれば飛躍的な成長と成功を手にできる。だからこそ、失敗を恐れず挑戦し続けることが、自分の未来を切り拓く最善のアプローチだ。

○参考

Sam Altman’s Advice To People In Their 20’s

How to Get Rich

Advice for ambitious 19 year olds